ブックタイトル押出法ポリスチレンフォーム断熱材による木造軸組住宅の断熱設計施工マニュアル

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概要

押出法ポリスチレンフォーム断熱材による木造軸組住宅の断熱設計施工マニュアル

34.押出法ポリスチレンフォームの特性4-1. 特長 ●優れた断熱性能です:独立気泡の小さな泡の中に気体を閉じ込めることで熱伝導の三要素として知られる熱の「対流・  輻射・伝導」の数値を小さく抑え断熱性を確保しています。 ●吸水・吸湿性がほとんどありません:独立した気泡構造により、水が入りにくく水蒸気を透しにくい材料です。これによ  り基礎の外側断熱での使用や結露防止のための防湿フィルムの省略が可能です。 ●軽くて、丈夫:水の重さの約30分の1の軽さながら、圧縮強さに優れており、きわめて丈夫です。 ●加工が、容易です:適度な硬さをもっており、カッター、鋸で切断できます。 ●ノンフロン:押出法ポリスチレンフォームはJIS A 9511「発泡プラスチック保温材」及びJIS A 9521「建築用断熱材」で品  質が定められています。日本国内で生産される押出法ポリスチレンフォームは、全てノンフロン品です。 ●ノンホルムアルデヒド:押出法ポリスチレンフォームは、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドを含有していないので、  ホルムアルデヒドを放散することがありません。建築基準法のホルムアルデヒド発散建築材料を定める国土交通省告示対  象外の建材で、JIS規格に基づき「F☆☆☆☆」の表示がされています。 ●リサイクルが可能です:主原料のポリスチレン樹脂は、熱可塑性(熱によって可逆的に流動・変形・固化する特性)樹脂  であるため、マテリアルリサイクルが可能です。4-2. 一般物性4-3. 製品の使用上の留意事項 ●火気厳禁:火気に接触すると燃えます。燃えると黒煙を発生します。従って、輸送、保管、施工に際しては、火気に十分注意す  ると共に適切に養生をすることが必要です。特に付近での溶接・溶断に当たっては十分にご注意ください。 ●紫外線注意:直射日光に長時間(2~3日以上)さらすと、徐々に表面から変色劣化し、接着不良、厚さの減少等の原因に  なりますので、保管にあたっては養生シートで覆い、施工後は仕上げを速やかに行ってください。 ●有機溶剤注意:アルコール以外の有機溶剤、石油類に侵されることがあります。接着剤、塗料等の選択及び木造家屋で  の防腐・防蟻剤の選定・使用に当たっては事前にメーカーにお問い合わせください。 ●高温注意:使用温度は、80℃以下です。80℃を超えると徐々に変形し始めますので、高温での使用は避けてください。 ●割れ踏み抜き注意:局部荷重や衝撃には弱く割れやすい材料です。下地のない箇所には乗らないでください。 ●強風注意:強風化での作業は注意してください。保管にあたっては飛散防止処理をしてください。 JIS規格種類項 目密度熱伝導率圧縮強さ曲げ強さ吸水量透湿係数燃焼性線膨張率使用温度単 位kg/m3W/(m・K)N/cm2N/cm2g/100cm2ng/(m2・s・Pa)―等級cm/cm・℃℃20以上0.040以下16以上17以上0.01以下145以下合格F☆☆☆☆6~8X10-580以下25以上0.028以下10以上20以上0.01以下145以下合格F☆☆☆☆6~8X10-580以下25以上0.028以下20以上25以上0.01以下145以下合格F☆☆☆☆6~8X10-580以下JISA9511又はJISA9521ASTMD696ホルムアルデヒド放散による区分JIS A 9511・JIS A 9521(抜粋)押出法ポリスチレンフォーム1種b押出法ポリスチレンフォーム3種a押出法ポリスチレンフォーム3種b試験法