ブックタイトル押出法ポリスチレンフォーム断熱材による木造軸組住宅の断熱設計施工マニュアル

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概要

押出法ポリスチレンフォーム断熱材による木造軸組住宅の断熱設計施工マニュアル

56.関連法規(瑕疵担保履行法(3条確認)、防耐火認定)6-1. 住宅瑕疵担保責任保険における外張断熱工法の扱い 押出法ポリスチレンフォームを用いた外張断熱工法は、透湿防水シートを設ける防水仕様に準じることによって充填断熱と同様に保険の申請ができます。また、押出法ポリスチレンフォームの目地等を気密防水テープで措置する仕様は、透湿防水シートを省略しても保険に加入できます。概要は以下の通りです。●住宅瑕疵担保履行法の概要について  新築住宅の発注主や買い主を保護するため、「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」(住宅瑕疵担保 履行法)が2009年10月1日に施行され、新築住宅の請負人や売主は保険への加入または保証金の供託が義務付けられ ました。この対処として瑕疵担保履行法による保険会社として指定を受けた財団法人住宅保証機構などでは、全ての住宅 事業者を対象として「住宅瑕疵担保責任保険」を提供しています。この保険は、新築住宅の売主等が、保険会社との間で保 険契約を締結するもので、「住宅の構造耐力上主要な部分」および「雨水の浸入を防止する部分」の瑕疵が判明し、住宅の 耐力性能もしくは防水性能を満たさなくなった場合、その補修費用等が保険金より支払われます。この制度により、新築住宅 の売主は、10年間の瑕疵担保責任(無料で補修する義務)を負わされます。●気密テープ仕様の外張断熱工法の保険会社における取扱い  気密防水テープによる防水仕様は、発泡プラスチック断熱材連絡会などが代表的な指定保険会社※1に「3条確認」※2  申請を行い受理されており、各指定保険会社の確認書もしくは通知書を添付することで保険の申請が可能です。この場合、 発泡プラスチック外張断熱協会発行の『発泡プラスチック断熱材による外張断熱工法施工のポイント』に記載されている事 項を遵守して、現場検査に備えていただくようお願いいたします。なお、スキン層のない押出法ポリスチレンフォーム断熱材を 使用して本工法を実施する場合は、強粘着タイプ※(3 粘着性が強いもの)の気密防水テープを使用ください。 ※1指定保険会社:住宅保証機構(株)、(株)住宅あんしん保証、(株)ハウスジーメン、ハウスプラス住宅保証(株)、   (株)日本住宅保証検査機構 ※2「 3条確認」:各保険会社が定めている設計施工基準の原則に適合しないが、構造耐力性能または防水性能上は問   題ないと判断される仕様に対して、保険契約申し込み可能であることを事前に了解する手続き。 ※3 気密防水テープの強粘着タイプの例  エースクロスR031 (光洋化学(株))6-2. 外壁の防耐火構造認定  平成12年建築基準法の性能規定化に伴い、特に防火構造に関する取扱いが強化されました。 押出発泡ポリスチレン工業会加盟各社では、性能評価試験を実施し、国土交通大臣認定を取得しております。代表的な構 造の認定番号は6ページ表の通りです。設計・施工にあたっては、認定書の内容を確認のうえ実施ください。  工業会加盟3社の取得した認定の詳細を http://www.epfa.jp/ で確認できます。その他の認定については各社に問い 合わせください。