ブックタイトル押出法ポリスチレンフォーム断熱材による木造軸組住宅の断熱設計施工マニュアル

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概要

押出法ポリスチレンフォーム断熱材による木造軸組住宅の断熱設計施工マニュアル

72)防火構造/耐力壁/充填断熱仕様3)準耐火構造(45分)/耐力壁/外張断熱仕様7.外張断熱工法  ここでいう外張断熱工法とは、木造等熱容量の小さな構造体の外側に押出法ポリスチレンフォーム板を用いて断熱層を 設ける工法をさします。充填断熱工法と比べ防湿・気密・断熱施工が容易で断熱工事に不慣れな技術者でも安定した性能 を確保できること、構造材の熱橋による影響をほとんど受けずに断熱化できること等が特徴です。7-1. 設計上の注意点 断熱位置:屋根部は屋根外張断熱と桁上断熱、床部は床断熱と基礎断熱が有ります。それぞれの断熱位置で構造上の対 処が必要な部分があるので留意ください。 気密層:断熱材、気密フィルム(JIS A 6930 住宅用プラスチック系防湿フィルム)、気密テープによる方法など、いくつかの方 法がありますが、構造躯体の外側で気密層の連続性が確保されるよう設計します。(7-4項参照) 通気層:壁、屋根の断熱材の外側に、それぞれ通気用の胴縁材、たる木を、断熱材を介して構造材に取付け、通気層を確 保します(壁:厚さ18mm以上、屋根:厚さ30mm以上)。また、胴縁の留付けは外張断熱専用のビスを用います。 外装材支持力:外張断熱では外装材を支持する通気胴縁が断熱材を介して構造材に留付けられるので、モルタルタイル仕 上げ等自重の大きい外装材を用いる場合は受材を使用するなどの工夫が必要です。(7-5 2)項参照) 多層張り:寒冷地など厚い断熱層が求められる場合には、多層張りによる施工が一般的です。 外壁貫通部:ガス、給水給湯、電気の幹線引き込み、換気の給排気口、エアコンのスリープ等には注意が必要です。新築時 にはエアコンの設置を想定してスリーブとコンセント工事を事前にしておくことが肝要です。 暖房器具:開放型のファンヒーター等、室内空気を燃焼に利用し排ガスを室内に放散する器具は、一酸化炭素中毒等重大 な事故を生じる可能性があるので使用は厳禁です。 レンジファン:レンジファン等の排気量は多いので、ドアの開閉に支障をきたす場合が有ります。同時給排気型のレンジフード または専用の給気口の設置が必要です。 ウッドデッキ:ウッドデッキを設置する場合、ウッドデッキを介してシロアリが壁体内に侵入することが想定されるので、ウッド デッキ本体への防腐・防蟻処置に併せて、土壌処理、ベイト工法などの防蟻処置を講じてください。構造外装材断熱仕様構造用面材種類(株)JSP (株)カネカ大臣認定番号ダウ化工(株)構造外装材断熱仕様構造用面材種類(株)JSP (株)カネカ大臣認定番号ダウ化工(株)充填充填充填充填充填窯業系サイディング(釘留め)窯業系サイディング(金具留め)窯業系サイディング(釘留め)窯業系サイディング(金具留め)木造軸組木造枠組木造軸組軽量セメントモルタル無し、木質系ボード、セメント板、せっこうボード、火山性ガラス質複層板無し、木質系ボード、セメント板、せっこうボード、火山性ガラス質複層板木質系ボード、火山性ガラス質複層板木質系ボード、火山性ガラス質複層板無し、木質系ボード、セメント板、せっこうボード、火山性ガラス質複層板PC030BE-0153PC030BE-0157PC030BE-0165PC030BE-0173PC030BE-0317PC030BE-0154PC030BE-0158PC030BE-0166PC030BE-0174PC030BE-0318PC030BE-0156PC030BE-0160PC030BE-0168PC030BE-0176PC030BE-0319木造軸組木造枠組窯業系サイディング(釘留め)窯業系サイディング(釘留め)外張・併用(XPS充填との)外張・併用(XPS充填との)無し、木質系ボード、セメント板、せっこうボード、火山性ガラス質複層板木質系ボード、火山性ガラス質複層板ーーQF045BE-0115QF045BE-0117QF045BE-0116QF045BE-0118