押出発泡ポリスチレン工業会 - Extruded Polystyrene Foam Industry Association

畳床のJIS規格

（1）稲わらサンドイッチ畳床 JISA5901:2018

表1 - 材料及び構造による区分

区分記号材料及び構造
稲わら畳床WR稲わらを材料として構成したもの。
ポリスチレンフォームサンドイッチ稲わら畳床PS押出法ポリスチレンフォーム断熱材を芯材とし、
上下を稲わらで構成したもの
タタミボードサンドイッチ稲わら畳床TBタタミボードを芯材とし、
上下を稲わらで構成したもの。

表2 - 標準寸法による区分

区分記号a)
2000 × 1000 × 50100W
1900 × 950 × 5095W
1840 × 920 × 5092W
注a)100Wは本間（京間）、95Wは三六間（中京間）、92Wは五八間（江戸間、関東間）の
標準寸法に該当する。

表3 - 寸法の許容差

記号長さ幅厚さ
標準寸法許容差標準寸法許容差標準寸法許容差
100W2000±301000±1550±2
95W1900950
92W1840920

表3 - 寸法の許容差

区分記号芯材の厚さ
mm		畳床1枚の質量
kg		縦糸
の
間隔



mm		横糸
の
間隔



mm		（参考）
単位面積あたりの
質量
kg/m2
押出法ポリ
スチレン
フォーム
断熱材		タタミボー
ドa)		100W95W92W
稲わら畳床特級品WR-S--34.030.728.8302117.0
1級品WR-1--32.028.927.02716.0
2級品WR-2--30.027.025.43015.0
3級品WR-3--28.025.323.73314.0
ポリスチレン
フォームサンド
イッチ稲わら
畳床		-PS-C2020-23.020.819.53011.5
PS-C2525-21.019.017.83010.5
PS-C3030-19.017.016.0309.5
タタミボードサ
ンドイッチ稲わ
ら畳床		-TB-C20-2028.025.323.73014.0
TB-C25-2527.024.523.03013.5
注a) タタミボードの芯材の厚さは、タタミボードの厚さの合計値。
注b) 厚さ55mmの畳床の質量は、上記厚さ50mmの畳床の質量の+10%増しとする。

表5 - 質量、縦糸の間隔及び横糸の間隔の許容値

畳床1枚の質量の許容差
kg		縦糸の間隔の許容差
mm		横糸の間隔の許容差
mm
±2.5±3±3

（２）建材畳床　JISA5914:2023

省エネルギーや炭酸ガス排出削減の課題に向けて、住宅も更なる高気密高断熱化が進むこととなり、設計や確認計算において畳床の断熱性能の数値化（熱抵抗の表示）なども求められています。また、安全な住環境のニーズから、従来よりもクッション性のある畳が求められるようになりました。

これらの住宅設計への要望から，畳のベースとなる畳床は市場のニーズに応えていくために、畳床の規格が改正されました。

１）断熱建材であることをより明確にするために名称変更されました。

２）断熱建材として設計に寄与するために、断熱性能表示が義務化されました。
  これに伴い、区分、構造、使用する押出法ポリスチレンフォームの品種毎に畳床の熱抵抗の表示値が明記されました。

３）住宅/集合住宅の設計のバリエーションに対応して、厚さの区分が追加されました。

４）クッション性を考慮した構造が追記されました。

表1－材料及び構造による区分

区分記号材料及び構造
畳床Ⅰ形TK-Ⅰ

タタミボード（TB）を主な材料として構成したもの。表面が保護材仕様のものに加えて、クッション材（C）を用いたクッション材仕様のものがある。

畳床Ⅱ形TK-Ⅱ

タタミボード（TB）と押出法ポリスチレンフォーム断熱材（XPS）とを主な材料として、2 層に構成したもの。表面が保護材仕様のものに加えて、クッション材（C）を用いたクッション材仕様のものがある。

畳床Ⅲ形TK-Ⅲ

タタミボード（TB）と押出法ポリスチレンフォーム断熱材（XPS）とを主な材料として、3 層に構成したもの。表面が保護材仕様のものに加えて、クッション材（C）を用いたクッション材仕様のものがある。

畳床Ｋ形TK-Ｋ

押出法ポリスチレンフォーム断熱材（XPS）を主な材料として構成したもので、表面は、クッション材及び補強材で構成され、裏面にかまち補強材をもつもの。

畳床Ｎ形TK-Ｎ

法ポリスチレンフォーム断熱材（XPS）を主な材料として構成したもの。
表面は、クッション材及び補強材で構成される。

表2－標準寸法による区分

区分 記号a)
長さ 幅 厚さb)
2000 1000 55，50，45，40，35，30 100W
1940 970 55，50，45，40，35，30 97W
1850 940 55，50，45，40，35，30 94W
1820 910 55，50，45，40，35，30 91W
注a) 100Wは本間（京間又は関西間）、94Wは三六間（中京間）、
      91Wは五八間（江戸間又は関東間）の標準寸法に該当する。
注b) 表中の畳床の厚さの標準寸法は、畳床I形、II形及びIII形では、表面は保護材仕様とする。
      クッション材仕様の場合には、3mm加えた値を畳床の厚さの標準寸法とする。

表3－寸法の許容差

単位　mm

記号 長さ 幅 厚さ
標準寸法 許容差 標準寸法 許容差 標準寸法 許容差
100W 2000 ±30 1000 ±15 55，50，45，40，35，30 ±2
97W 1940 970 55，50，45，40，35，30
94W 1850 940 55，50，45，40，35，30
91W 1820 910 55，50，45，40，35，30
注a) 表中の畳床の厚さの標準寸法は、畳床I形、II形及びIII 形では、表面は保護材仕様とする。
      クッション材仕様の場合には、3mm 加えた値を畳床の厚さの標準寸法とする。

表4 - 質量の許容差、縦糸の間隔及び縫目間隔

区分 畳床厚さの
標準寸法a)


mm		 タタミボードの
合計厚さ


mm		 押出法
ポリスチレン
フォーム断熱材の
合計厚さ
mm		 縦糸
の
間隔

mm		 横糸
の
間隔

mm		 （参考）
畳床1枚の質量d) e) f)
kg
100W 97W 94W 91W
畳床
Ⅰ形		 55 55 ― 50
以下		 60
以下		 27.9 26.3 24.3 23.1
50 50 ― 25.4 23.9 22.1 21.1
45 45 ― 22.9 21.6 19.9 19.0
40 40 ― 20.4 19.2 17.8 16.9
35 35 ― 17.9 16.9 15.6 14.9
30 30 ― 15.4 14.5 13.4 12.8
畳床
Ⅱ形		 55 10 45 8.1 7.7 7.1 6.7
15 40 10.3 9.7 9.0 8.6
20 35 12.5 11.8 10.9 10.4
25 30 14.7 13.9 12.8 12.2
30 25 16.9 15.9 14.7 14.0
50 10 40 7.8 7.4 6.8 6.5
15 35 10.0 9.4 8.7 8.3
20 30 12.2 11.5 10.6 10.1
25 25 14.4 13.6 10.6 12.0
30 20 16.6 15.7 14.5 13.8
45 10 35 7.5 7.1 6.6 6.2
15 30 9.7 9.2 8.5 8.1
20 25 11.9 11.2 10.4 9.9
25 20 14.1 13.3 12.3 11.7
40 10 30 7.2 6.8 6.3 6.0
15 30 9.4 8.9 8.2 7.8
20 25 11.6 11.0 10.1 9.6
35 10 25 6.9 6.5 6.0 5.7
15 20 9.1 8.6 7.9 7.6
30 10 20 6.6 6.2 5.8 5.5
畳床
Ⅲ形		 55 20（10, 10）b) 35 12.5 11.8 10.9 10.4
25（15, 10）b) 30 14.7 13.9 12.8 12.2
30（10+10, 10）b) 25 16.9 15.9 14.7 14.0
50 20（10, 10）b) 30 12.2 11.5 10.6 10.1
25（15, 10）b) 25 14.4 13.6 12.6 12.0
30（10+10, 10）b) 20 16.6 15.7 14.5 13.8
45 20（10, 10）b) 25 11.9 11.2 10.4 9.9
25（15, 10）b) 20 14.1 13.3 12.3 11.7
40 20（10, 10）b) 20 11.6 11.0 10.1 9.6
畳床
Ｋ形
Ｎ形		 55 ― 50c) 7.8 7.3 6.8 6.5
50 ― 45c) 7.5 7.1 6.5 6.3
45 ― 40c) 7.2 6.8 6.3 6.0
40 ― 35c) 6.9 6.5 6.0 5.7
35 ― 30c) 6.6 6.2 5.7 5.5
30 ― 25c) 6.3 5.9 5.5 5.2
注a) 表中の畳床の厚さの標準寸法は、畳床I形、II形及びIII形では、表面は保護材仕様とする。クッション材仕様の場合には、
      3mm 加えた値を畳床の厚さの標準寸法とする。
注b) 畳床III形のタタミボードの合計厚さは、タタミボードの合計厚さ（表面側のタタミボードの厚さ、裏面側のタタミボードの厚さ）で表す。
注c) 畳床K形及びN形には、クッション材、補強材及び裏面材が必ず用いられるため、これらの合計厚さを5mm として、
     畳床厚さの標準寸法から、押出法ポリスチレンフォーム断熱材の厚さを算出する。
注d) 規格値ではなく、受渡当事者間の要求に応じて適用する参考値とする。
注e) 表面がクッション材仕様の畳床I形、II形及びIII形の場合には、表中の畳床1枚の質量に0.5kg/m2を加えた値を畳床1枚の質量とする。
注f) 表面がクッション材仕様の畳床I形，II形及びIII形の場合には、表中の単位面積当たりの質量に0.5 kg/m2を加えた値を
     畳床の単位面積当たりの質量とする。

表5－性能

区分 含水率


％		 たわみ量 a)
mm		 局部圧縮量


mm		 熱抵抗


m3･Ｋ/Ｗ
畳床厚さ
50mm以上		 畳床厚さ
50mm未満a)
畳床Ⅰ形 13以下 6.0以下 － 4.0以下 表6に示す
熱抵抗値以上
畳床Ⅱ形 8.0以下 －
畳床Ⅲ形 8.0以下 －
畳床Ｋ形 - 12.0以下 －
畳床Ｎ形 12.0以下 －
注a) 畳床の厚さが50mm 未満の場合は、畳床を平らな面の上に設置して使用するため、
     規格値を定めていない。なお、参考として、たわみ量の測定値は、
     畳床II形厚さ30mm の場合は15.1mm，畳床N形厚さ30mm の場合は8.6mmである。

表6－畳床の熱抵抗の表示値

区分 畳床厚さの
標準寸法a)




mm		 畳床の構造 熱抵抗
m3･Ｋ/Ｗ
タタミボードの合計厚さ


mm		 押出法ポリスチレンフォーム
断熱材の
合計厚さ
mm		 タタミボードのみ 押出法ポリスチレンフォーム
断熱材b)
1種bC 2種bA 3種bA
畳床
Ⅰ形		 55 55 ― 0.93 ― ― ―
50 50 ― 0.85 ― ― ―
45 45 ― 0.76 ― ― ―
40 40 ― 0.68 ― ― ―
35 35 ― 0.59 ― ― ―
30 30 ― 0.51 ― ― ―
畳床
Ⅱ形		 55 10 45 ― 1.36 1.43 1.70
15 40 ― 1.31 1.37 1.61
20 35 ― 1.26 1.32 1.53
25 30 ― 1.22 1.36 1.44
30 25 ― 1.17 1.21 1.36
50 10 40 ― 1.23 1.29 1.53
15 35 ― 1.18 1.23 1.44
20 30 ― 1.13 1.18 1.36
25 25 ― 1.08 1.12 1.27
30 20 ― 1.04 1.07 1.19
45 10 35 ― 1.09 1.15 1.36
15 30 ― 1.05 1.09 1.27
20 25 ― 1.00 1.04 1.19
25 20 ― 0.95 0.98 1.10
40 10 30 ― 0.96 1.01 1.19
15 30 ― 0.91 0.95 1.10
20 25 ― 0.87 0.90 1.02
35 10 25 ― 0.83 0.87 1.00
15 20 ― 0.78 0.81 0.93
30 10 20 ― 0.70 0.73 0.85
畳床
Ⅲ形		 55 20（10, 10）c) 35 ― 1.26 1.32 1.53
25（15, 10）c) 30 ― 1.22 1.26 1.44
30（10+10, 10）c) 25 ― 1.17 1.21 1.36
50 20（10, 10）c) 30 ― 1.13 1.18 1.36
25（15, 10）c) 25 ― 1.08 1.12 1.27
30（10+10, 10）c) 20 ― 1.04 1.07 1.19
45 20（10, 10）c) 25 ― 1.00 1.04 1.19
25（15, 10）c) 20 ― 0.95 0.98 1.10
40 20（10, 10）c) 20 ― 0.87 0.90 1.02
畳床
Ｋ形		 55 ― 50d) ― 1.32e) 1.39e) 1.69e)
50 ― 45d) ― 1.18e) 1.25e) 1.52e)
45 ― 40d) ― 1.05e) 1.11e) 1.35e)
40 ― 25d) ― 0.66e) 0.69e) 0.84e)
35 ― 30d) ― 0.79e) 0.93e) 1.01e)
30 ― 25d) ― 0.66e) 0.69e) 0.84e)
畳床
Ｎ形		 55 ― 50d) ― 1.32 1.40 1.70
50 ― 45d) ― 1.19 1.26 1.53
45 ― 40d) ― 1.06 1.12 1.36
40 ― 35d) ― 0.92 0.98 1.19
35 ― 30d) ― 0.79 0.84 1.02
30 ― 25d) ― 0.66 0.70 0.85
注a) 表中の畳床の厚さの標準寸法は、畳床I形、II形及びIII形では、表面は保護材仕様とする。
     クッション材仕様の場合には、3mm加えた値を畳床の厚さの標準寸法とする。
注b) 押出法ポリスチレンフォーム断熱材の種類は、JIS A 9521 の表7（発泡プラスチック断熱材の種類及び製品記号）に基づく。
注c) 畳床III形のタタミボードの合計厚さは、タタミボードの合計厚さ（表面側のタタミボードの厚さ、裏面側のタタミボードの厚さ）で表す。
注d) 畳床K形及びN形には、クッション材、補強材及び裏面材が必ず用いられるため、これらの合計厚さを5mmとして、畳床厚さの標準寸法から、
     押出法ポリスチレンフォーム断熱材の厚さを算出する。
注e) かまち切り欠き部の寸法を幅50mm、深さ2.5 mmとして、熱抵抗の表示値を算出する。